サフォーク州連続殺人事件 容疑者の詳細
2006年12月28日 Thursday警察はサフォーク州で記録されている性犯罪者300人に接触し、多くの容疑者が捜査線上に浮かんだが、2006年12月19日に48歳男性のフォークリフト運転手スティーブン・ライトが逮捕され、12月21日に起訴された。逮捕の前日には他に37歳男性も逮捕されており、報道は加熱し、情報は錯綜していた。
スティーブン・ライト(Steven Gerald James Wright)
48歳のフォークリフト運転手に関してのほとんどの情報は伏せられていたため、12月19日早朝にパジャマ姿で逮捕された彼についての情報はほとんど無かった。その後の報道で、彼が無口なゴルファーであると同時に、彼の妻がコールセンターの夜勤へ働きに出ている間、定期的に自宅近くの売春婦の元を訪れていること、£40,000(625万円程度)ほどの借金があることなどが報道された。
72歳になる彼の父親は、2001年から息子とは会っていないが、このような犯罪を犯すほど利口な男ではないとThe Sun誌に語っている。(Sky News : Suspect Is ‘Shy Golf Fan’)
警察はスティーブン・ライトの逮捕への経緯を明らかにしていないが、前日に逮捕されたトム・スティーブンスからの情報でも、殺害された犠牲者の顧客情報から導かれたものでもないという警察筋の情報がある。(The Times : Camera clue leads police to ’significant’ second arrest)
明確な証拠がまったく公表されないまま起訴されたが、起訴の前日に警察は遺体発見現場から容疑者と思しきDNAを採取したと発表しているため、分析の結果一致したために起訴に至ったのではないかという意見もある。(The Times : Suffolk serial killer - police charge man)
BMWとフォード モンデオ
アネリ・アルダートンが最後に乗り込んだのがダークブルーのBMWという目撃情報があり、警察は逮捕前からそのBMWの持ち主と話がしたいと言っていた。ところが、警察がスティーブン・ライトの所有するダークブルーのフォード モンデオを押収したことから、アネリ・アルダートンが最後に乗り込んだとされる車が、目撃者の言うようにダークブルーのBMWだったのではなく、非常によく似た形であるフォードのモンデオだったのではないかという見方が浮上してきた。(参考:Second Suspect Arrested in Ipswich Murders)
しかし、アネリ・アルダートンの友人の売春婦2名と、タトゥーショップ店員の、合計3名もが「ダークブルーのBMW」と答えているため、単なる見間違いには疑問が残る。(BBC News : Plea for murdered women’s clothes)
また、ポーラ・クレネルのボーイフレンドは、殺人犯を知っていると言い、警察に情報を伝えた。その後、警察はBMWの男性に話を聞いたと言われている。(Sky News: Victim’s Secret Drug World)
目撃者は車種と同時に「運転手は小太りの男であった」とも証言し、こちらはスティーブン・ライトの体型と一致している。(BBC News : Cycle of drugs and prostitution)
トム・スティーブンス(Tom Stephens)
※注記の無いものは主にWikipedia(EN) : 2006 Ipswich murder investigationからの情報です。
37歳のスーパー店員は、タクシーの運転手という副業も持っており、また、1992年から1997年にはノーフォーク警察にボランティアの特別巡査官として任命されていた。彼が警察のボランティアをやむを得ず辞職したのは、売春婦との不適切な関係のためと報告されている。
10月30日にタニア・ニコルが失踪した直後から事件との関係が疑われ、11月2日に既に警察に事情聴取を受け、11月22日には家宅捜索を受けていた。事情聴取は逮捕までに合計4回も受けたと本人が語っている。12月12日にはBBCからインタビューに応じ、逮捕の前日にはサンデーミラーのインタビューにも応じていた。12月18日、とうとうトム・スティーブンスが逮捕されるに至ったが、起訴されたのはその次の日に逮捕されたスティーブン・ライトであった。
逮捕時に警察は実名を公表しなかったが、既にインタビューをしていたBBCなどほとんどのメディアが実名報道に踏み切り、ついにはMyspace.comのアカウントが突き止められ、そこにアップロードされていた画像は大々的に報道された。報道によってたくさんのアクセスとなり、トム・スティーブンスのアカウントは削除された。本人は拘留中であったため、Myspace.com側で削除したものと思われる。
BBCは11月22日のインタビュー時には放送を意図して録音されたものではなかったにもかかわらず、逮捕後にはインタビュー時の録音テープを放送に踏み切った。この判断には英国の刑事弁護士から、「先入観をあたえることになり、公正な裁判が出来ない」と批判の声が上がっている。
トム・スティーブンスは犠牲者の女性全員を知っているとサンデーミラーのインタビューに答えたが、自分は潔白であると訴えた。また、BBCのインタビューにはタニア・ニコルととても親しかったとも語っている。
元売春婦の女性は、トム・スティーブンスは犠牲者たちが働いていたレッド・ライト・エリア(売春が盛んな地域)に毎晩のように通っていたと語っている。とてもやさしい人物で、売春婦たちから信頼されていたと述べている。
その他の人物
警察の幹部である人物が、ポーラ・クレネルと、名前は明かされていないがもう一人の犠牲者の顧客であることが分かり、警察から事情聴取を受けていた。主任捜査官のスチュワート・ガルはこの人物に対し、警察であるからといって、特別扱いはしないと述べていた。(Wikipedia(EN) : 2006 Ipswich murder investigation)
ポーラ・クレネルがサディストの常連客からひどく打たれ、数日間働けないことがあった。地元に住む、黒い大きな車を所有する50代のスコットランド人で、ポーラを杖で叩くために一時間350ユーロ(55,000円程度)を支払ったといわれている。警察はこの人物にも事情聴取をしている。(Mirror : EXCLUSIVE: RIPPER IS BONDAGE BEAST)
